団体名:劇団ろうそくだんす
2008年頃(諸説あり)に「AIU演劇部」として発足。当初は学内イベントへの出演や、大学祭での公演などを中心に、主に学内向けに活動していました。2012年に「劇団ろうそくだんす」と改名したことを機に、地域のお客様にも見てもらえるような機会を増やし、外部公演や派生ユニット公演なども含め、演劇部時代から延べ30公演以上を公演。2018年秋までAIUの公認学生団体として存在していました。
2019年から、一部のOB・OGが集まり、社会人劇団として東京で活動しています。
プロローグ
こんにちは、こんばんは。劇団ろうそくだんすです。部員減少で学生団体としては消滅してしまいましたが、2019年から、一部のOB・OGが集まって、社会人劇団「劇団ろうそくだんす」として東京で活動しています。
社会人になってもそんなことやってるの!?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。正直なところ、仕事や家庭もあるなか、演劇を両立するのは挫けそうになる時もあります。体力も落ちてきてるし…。でも演劇って楽しいんです笑
私たちの現在をお伝えすることで、「社会人でもバカやってるヤツらもいるんだから、自分も少しだけ頑張ろうかな」と、皆様が少しでも笑顔で明日を迎えてくれるといいなと思って本稿を書いています。
第一幕
社会人ろうそくだんすは、現状年1回ベースで公演を行なっています。平日はそれぞれ仕事があるので、土日のどちらか、公演が近づいたら土日両方が練習日。1回あたり4時間〜6時間ほどが練習時間で、練習中の密度を上げることが課題です。練習時間だけでなく、合間ではそれぞれのスタッフワーク(劇場との調整や予算管理、大道具の発注、小道具・衣装の買い出し準備、音響・照明のプラン出し、演出を考えたり、美術を製作したり、次の公演に向けて台本を書いたり)や、セリフ憶えなど、可視化されにくい準備時間もあります。
社会人ですので、それぞれの仕事の事情はかなり影響してきます。次回公演のメンバーにも、福岡、広島、神戸などそれぞれの勤務地から、オンライン+たまに現地参加で参加しているメンバーがいます。また、転職やスキルアップなど、仕事のタイミングで活動を休むメンバーもいます。様々な地域・業界・分野で、志をもって活躍している、AIU生らしい現状です。
また、仕事だけでなく、それぞれの家庭もあります。次回公演に向けて現在、上は6期から下は13期まで、大体15人ほどで動いていますが、その中には、乳児から新小学生まで、子育て中のメンバーが4人います。育児だけでなく、パートナーの仕事の忙しさなどで、演劇への関わり方をコントロールしているメンバーもいます。
仕事や家庭など、演劇以外に生活の軸がある人間たちが集まってやっていくわけですから、活動をしていくうえで、まずは無理をしないことを大事にしています。そしてもう一つ、せっかくなので楽しんでやることも目標にしています。とはいえ、やっていくなかで、劇のため、一緒にやるみんなのために、少し融通を利かせてね、という部分も出てくるのが現実です。無理はしない、けどなるべく妥協せずに、演劇を楽しむ。このあたりの目線合わせは、とても大切だなあと日々考えています。

インターミッション
劇団ろうそくだんすの2025年公演/上京第5回公演「moment et éternité [瞬間と永遠]」は、6月6日(金)〜8日(日)まで、東京・北千住のBUoYで行います。開演時間などの詳細は、Instagramで随時お知らせしますので、ぜひチェックしてください!
公式Instagram:劇団ろうそくだんす

第二幕
突然ですが今年の公演の宣伝を入れました。宣伝目的かよ!と思われたかもしれませんが、宣伝もさせてください笑
公演まで、大体3〜4ヶ月準備して臨んでいますが、年に1回の公演でも、それだけプライベートの時間を注ぎ込んで公演をやると、結構ヘトヘトになります。終わった後は「しばらくはやらなくていいかな…」なんて思ったりも。でも、少しすると「次の公演どうする?」と誰からともなく話題になります。練習時期が多少辛くとも、お客様の前で公演を立ち上げるあの瞬間、カーテンコールの拍手、疲れ果てた後の打ち上げの1杯目、そんな快感を思い出すと、またやってしまうのが演劇の魔力です。
先に書いたように、仕事だったり、出産・子育てなど家庭のタイミングだったり、みんながみんな、いつでも活動に参加できるわけではありません。でもそれは、それぞれが自分の人生を大切にして生きていくうえで、良いことだと考えています。ホイジンガのホモ=ルーデンス(遊ぶ人)ではありませんが、仕事と家庭以外の、人生のハリのようなものが欲しくなったときだけ参加する、それくらいでもよいのではないでしょうか。団体としても、必ずしも次回公演をやらなければいけないわけではないと思います。思い出した時にたまに帰省する、おばあちゃんの家のような緩やかな団体でありたいとメンバーとはたまに話しています。これからも、生活の軸を大事に、できるだけ楽しみながら、ゆったりと長く活動していければいいなと思います。

エピローグ
この記事を読まれて、「またあいつらの演劇観てやってもいいかな」と、少し懐かしく思ってくださった方は、ぜひ次回公演にお越しください。初めての方ももちろん大歓迎です。メンバーの会社関係、親族・友人、小劇場演劇ファンなど、様々な属性の方が私たちの劇を観てくれますが、一番多いのは、やはりAIUの友人の皆さんです。この場を借りて御礼を言わせてください。いつもありがとう。観にきてもらえると、同じ回に知り合いがいたりします。一緒に観た人と、上演後に軽く飲みに行って劇の感想や近況を語り合うような、プチ同窓会のような機会にしてもらえたら、私たちも嬉しいです。それでは、また劇場でお会いしましょう。

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