名前:もりもとちはる
学年:14期
留学先:マサリク大学(チェコ)
最初の授業で「酒飲んで授業に来るな」と言っていた教授が、学期の終盤若干酔っぱらってたのが面白かったです。
サークル:AUWA
大学の近辺の方々と交流するサークルでした。
おばあちゃんたちの作るご飯が最高に美味しかったです。
今もあるかな…?
大学時代ーAIU生に憧れるAIU生
なんじゃそりゃ、と思うかもしれませんが、私には自分以外のAIU生がとても輝いて見えたものです。
高い志を持って入学してきていたり、一つの分野にすごく秀でていたり、サークルをいくつも掛け持ちしていたり、コミュニケーション能力が高くてすぐに留学生と友達になってしまったり、頭よすぎて教授とディベートを始めたり。
AIUに入学しさえすれば何者かになれると思っていたのに、毎日授業についていくのに精いっぱいで、想像していたようなAIU生になれず落ち込む日々。
あと、私は、バルサンとブラックキャップと虫よけスプレーを常備するほどの虫嫌いなのですが、キャンパス内は虫が大量にいて…。虫との共生スキルはAIUライフで必須なので、ぜひ募集要項に「虫平気な人」を追加していただきたいです。

就職ー「コント 会社員」の日常
大学生の頃、「就職」について非常に暗いイメージを持っていました。
残業がめっちゃあって、自分のしたい仕事はできなくて、「○○ハラ」みたいなのがいっぱいあって…大学を卒業した先の人生はもうないものと思っておかなければ、と。
そんなイメージもあって就活には消極的でしたが、最終的には自動車部品メーカーに入社することになりました。
完成車メーカーには逆らえないとか、製造現場が異様に偉そうとか、そういう意味不明さはあるものの、繁忙期以外は定時で帰れるし、日々同じことの繰り返しの定型業務ばかりだし、総じて想定よりホワイトな労働環境で拍子抜けしました。
あと、BtoBなので、最終的なお客様の顔が見えない気楽さみたいなものがあります。
例えば、高級車のディーラーだと、自分にとっては一顧客でも顧客にとっては一世一代の個人的なお買い物。気を遣って神経をすり減らさないといけません。ですが、私の仕事は、私にとってもお客さんにとっても「仕事」。立場上やりあうことはありますが、「自分の人生」をかけるわけではないのでみんなどこか冷めています。
「コント 会社員」と思って仕事したらいいよ、という話をちらほら聞きますが、まさに私の毎日は「コント 会社員」。取引先と交渉するときも、トラブルの謝罪をするときも、ジャケットに金のアクセサリーという「強そうなOL」のコスプレをして、もっともらしいセリフを吐いてやり過ごす。
一生懸命働いている人には怒られてしまいそうですが、これが私にはちょうど心地いいなあと思っています。飲み会で親しい先輩にこの話をすると、程度の差はあれ、皆さん「コント 会社員」をされていると判明。これでいいんだなあと自信をもって(?)コントをしています。
副業開始ーコントではない仕事
「コント 会社員」も3年やると少し飽きてきました。アドリブもぶっ込めるくらい、完璧です。
なので、副業を始めることにしました。
きっかけは、今付き合っている人と出会った「選書×マッチング」のサービスが、新たに選書の講座を始めたこと。もともと本が好きで、本に関わる仕事ができたらな、とぼんやり思っていたので、ちょうどいいなと。
課題図書30冊を2か月ちょっとで読み切るという幼少期から鍛えた読書筋をいかんなく発揮し、運営の方もびっくりな早さで講座を修了しました。笑
今は、主に女性に向けた選書サービスを始めたばかり。
選書サービスとは、お客さんにどんな本を読みたいかや趣味などを聞いて、おすすめの本を紹介するというもの。
一生懸命頑張る人たちが、「読書」を口実にほっと一息ついてもらえるような選書がしたいと思っています。
SNSで好きな本を紹介したり、どの本をどんな人に勧めようかと考えたり。
こちらは「コント」ではなく生身の自分。悩みながら、お客さんに喜んでもらえるように日々試行錯誤しています。
消極的に決めた職場で日々をやり過ごすのとは違い、自発的に始めた副業では、自分でもびっくりするくらい全力で取り組んでいます。どうしたらうまく行くかを調べ、実験し、成果を確認する。成功すれば嬉しいし、失敗しても次にどうしたらうまく行くかを考える。軌道に乗っているとはいいがたいですが、失敗でさえも楽しめることは、嬉しい発見でした。
うまく行かなくても楽しく続けられているのは、「コント 会社員」で生活費と本代を稼げているから。どちらも私にとっては大切です。

これからどうしていこうか
気づけば大学を卒業してから4年近くたち、立派なアラサーです。
大学を卒業した後の人生はないと思わなければ、と思って就職しましたが、社会人になってからも楽しいことはたくさんありましたし、人生が変わるような出来事もありました。
でもそれは、自分が強い意志を持って選んできたわけではなく、目の前に現れた面白そうなものを掴んできた結果です。
これからも、直感を大事にしながら、コントと生身のバランスを取って生きていきたいと思います。
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