パートナーと共にキャリアと人生を築いていく

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プロフィール

学年: 8期生
出身:愛知県
留学先:ドイツ・ルードヴィヒスハーフェン経済大学
在学中力を入れた活動:バレーボール部
卒業後から現在までの略歴:日系メーカーに勤務し、2021年4月より香港に駐在。

AIU卒業後のキャリアについて

大学卒業後、日系メーカーに就職をしました。入社して最初の2年間は、商品企画部に所属。その後、3年間は、海外向けの部品営業部門に配属され、東南アジアの新規開拓営業や海外への出荷業務を担当しました。そして入社6年目に香港での駐在を開始。

海外で働くまでの道のり

私は入社以来ずっと駐在に行きたいということを言い続けてきました。

留学経験や国際教養大学での学びを通じて、グローバルに活躍したいという夢があったからです。

しかし駐在を希望しながらも、20代後半になってくると出産・育児のことを考えずにはいられませんでした。キャリアを中断してしまったら、自分には二度とチャンスが回ってこないのではないかという不安もありました。

それでも海外で働くことへの憧れは強く、会社の上司や人事に、生涯のキャリアとライフプランを共有し駐在の意思を伝え続けました。そして、6年目の春にようやくチャンスが回ってきました。

現在は、アジアのヘッドオフィスである香港で商品や販売戦略に携わっています。海外勤務を通じて、業界への理解も一層深まり、今は仕事がどんどん面白くなっています。現地の方々と協力しあって働くことにやりがいを感じる日々です。

また、香港での生活を通じて、来る前に抱えていた悩みを香港ではあまり感じないことにも気づきました。例えば香港では、夫婦別姓の上に、性別に関わらず英語名の通称で仕事をすることが多いです。入籍をする上でどちらかの姓を選ばなければいけない日本の文化とは姓名の認識が全く異なります。また、出産・育児から職場復帰への期間が短いです。それをサポートするためにお手伝いさんの制度もしっかりしているので、女性がキャリアを中断することなく働き続けることができる土台が整っています。もちろん女性の管理職も日本より多いです。そんな違いにも気づけて良かったです。

パートナーの退職と帯同、そして現地採用。

香港の離島をパートナーと一緒にハイキング

私のパートナーは、同じくAIU出身です。私に駐在の辞令が出た際には、彼には彼のキャリアがあるので本人に判断を委ねました。そして、彼は会社を退職して香港に来ることを選びました。

パートナーの帯同について、色々な話し合いや葛藤があったのではないか?という質問をされたことがありますが、特に悩むことなくすんなりと決まりました。パートナーとは学生時代からの付き合いですが、留学や就職の度に二人が物理的に離れる選択を何度もしてきました。相手に合わせることなくそれぞれ自分たちのやりたいことを選択した結果が今回は一緒に香港に行くということでした。普段から、どちらかが駐在に行ったらどうするのか?という話し合いをしていたことも大きかったです。

私の会社にとって、男性パートナーが帯同するのは初めてのケースだったので驚かれましたが、他の家族同様にしっかりサポートしてくれました。

ただし、パートナーが仕事を辞めたことで、世帯年収は下がりますし、駐在後の将来への不安や私の仕事へのプレッシャーも倍増しました。私には一馬力で家計を支えるということの覚悟が足りていませんでした。

香港は、配偶者ビザで基本的に制限なく働くことができます。パートナーは就職活動の末に、香港の会社に雇用されました。私の会社には帯同者の現地雇用に関する制度はあったものの、実際に運用するのはほぼ初めてに近く改めて会社と調整しなければいけないこともたくさんありました。駐在に帯同してきた家族の就労を認めていない日系企業もある中、前向きにサポートしてくれた会社には感謝しています。

パートナーが再び働き始めてくれたことで私の精神も安定し、一層仕事に集中できるようになりました。私もパートナーも海外で働くことができたのは何にも代えがたい経験になっています。

今後の目標

キャリア、健康、ジェンダー、出産、育児、介護など、本当に人生悩みがつきません。私にできることは、様々なキャリアや人生の歩み方がある中で、私のようなケースもあるということを発信することです。微力ながら誰かの支えになればいいなと思っています。また、日本で感じて、香港では感じなかった“生きづらさ”の部分にも知識をインプットして消化していきたいと思っています。もちろんキャリアだけでなくプライベートも充実させて楽しい日々を送っていきたいです。

香港人の友人と推し活をしているとき

終わりに

私は、色々なことに挑戦したいと思う性格である半面、心配性で自信もなく落ち込みやすい性格です。そんな中、自分を励まして鼓舞してくれるのはいつだってAIUで一緒に学んだ友人たちです。卒業後もそれぞれのフィールドで奮闘しつつ、高い想像力・共感力で相談に乗ってくれる友人たちのおかげ私は頑張ることができています。ここで改めて感謝を伝えたいです。いつもありがとう。

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