プロフィール
学年:13期生
出身:兵庫県
留学先:オランダ アムステルダム
卒業後、日系メーカーに就職。結婚を機に、退職・海外移住を決意。
2023年からは夫の駐在先であるタイに移住予定。
社会人2年目の退職という決断
コロナ禍での生活は、私が働き方を考え直すきっかけになりました。
私は2021年4月に日系メーカーに入社しました。海外営業部に配属され、ニュージーランドの顧客の主担当として1年目から裁量を持って働ける環境でした。
しかし、私生活における新型コロナの影響は大きく、会いたい人に会えない日々がずっと続いていました。私が上京したのは2021年5月。ちょうど今までで最も制限の多い緊急事態宣言が発令されていた時です。
国からも会社からも国内移動でさえ自粛するよう求められている中、タイにいる夫に会いに行くのは実質不可能で、無条件で会いに行けない状況にもどかしさを感じていました。これは離れて住む家族に対しても同様です。
今回コロナ禍の制限の多い生活を経験し、夫婦で一緒に住めること、会いたい人に会えることが私にとって重要であることに気付きました。それと同時に、国内海外への転勤が多い夫の仕事を考えると、私が今の会社でキャリアを築いていく事と、家族と一緒にいる時間を作る事との両立の難しさも感じるようになりました。
それでも私の性格上、きっかけがなければ「大企業で勤めている安心感」を捨てきれず働き続けていたと思います。退職を決断したのは、心にため込んでいた前述の思いと海外帯同という条件が組み合わさり、自由な働き方を求めて自分で何かやってみよう!という勇気を持つことができたからです。今回の移住は夫の転勤に帯同する形。この機会をくれた夫に感謝して、新生活と挑戦を楽しみたいと思っています。
私が退職するのは2ヶ月後で、まだ新たな挑戦のスタート地点にも立っていません。
新たなキャリアを築いていく中で抱えている不安は沢山ありますが、タイという環境を生かし少しでもスキルを増やすために、今から修行を開始しています。
移住前の一人修行
修行①タイ語
実践中の修行1つ目は、環境を最大限に生かすためのタイ語学習です。約4ヶ月前からタイ語スクールに通っています。新しい言語を勉強するのは大学以来ですが、いざ始めてみると楽しくて、学生の頃は全くできていなかった予習復習にも手を抜かず取り組んでいます(笑)
私はAIU時代にオランダに留学したのですが、老若男女が英語を流暢に話す環境に甘え、また留学の目的であったビジネスの授業に集中したく、当時オランダ語は一切勉強しなかったのです。恥ずかしながら「ありがとう」すら分かりません。
今タイ語を勉強していて感じるのは、きっと当時オランダ語が分かっていれば、英語で生活するだけでは見えない現地の文化的側面が見られたのにということ。本当に勿体ないことをしたなあとずっと後悔していました。
今回巡ってきた機会はその反省を活かすチャンスだと思い、現地文化に少しでも深く触れられるよう、引き続きタイ語学習に励みたいと思っています。
修行②料理
修行2つ目は主婦としての料理の修行(笑)
大学から実家を離れたのでこれまでも料理はしていたのですが、振り返ってみると自分の空腹を満たすためだけの即席料理ばかり。また留学中に感じたのは、海外での日本食へのアクセスできることへのありがたさです。
ストレスが掛かる中で仕事をする夫の為に食の面でもサポートしたいという想いから、今になって駆け込みで修行をしています。
目標は、自分でつけているレシピノートを一冊完成させること。
タイ滞在中はもちろん積極的に現地料理を楽しみたいと思いますが、同時に、日本食の魅力も再発見したいと思っています。私たちが普段食べている料理をきちんと自分で調理でき、理解できている事が、外国の食文化を理解する事にもつながると感じています。
この考えに至ったのも、AIU時代の留学の反省が活きているのかなと感じています。そしてこれからも、馴染みのない料理やタイ料理にも挑戦し、少しずつレパートリーを増やしながら、色々な文化を感じる機会を見つけていきたいです。
これからの挑戦
ひとまずタイに移住するもののどのくらいそこで生活するのか、今後何度引っ越しし、どこで生活していくのかは見当もつきません。
しかし、夫の働き土地と環境に合わせ、「タイ語」や「料理」のような小さな挑戦を続けていく事で、「専業主婦としての自由な働き方」を求めていく事も、私にとっては大切なキャリア形成であると思っています。
そのため、自身の可能性を広げられるように、新たに挑戦していくことを見つけたいということが、私の今回の移住においての必達目標です。
終わりに
今回AIU Colorsへ応募した理由の1つは、似た境遇にいる同世代の方、もしくはすでに同様の経験をした先輩の方々と知り合いたいという思いからです。普段からSNSを通してAIU卒業生の方々のご活躍を拝見し、いつも奮い立たせられています。
今回とりあえず記事を投稿してみようと、一歩踏み出す勇気を持てたのも、それぞれの場所で奮闘する皆さんの存在があったからです。私の文章を通して何か感じるものがあれば、共感・アドバイス・叱咤激励、どんなコメントでもお待ちしておりますのでぜひご連絡ください。
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