何を生業として生きるか

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プロフィール

学年:AIU 10期(2017年卒 – グローバルビジネス課程) 
出身:埼玉県
留学先:フランス 
米国公認会計士、公認内部監査人

みなさんこんにちは。メールの登録をしていた国際教養大学同窓会からAIU Colors企画について知り、私も書いてみたいと思い立ちました。この記事が、少しでも参考になればうれしく思います。

今まで

私が就職活動をしていた2016年頃、大学へは多くの事業会社(主に製造業)が来訪されていました。周りが学内で選考を進める中、強く惹かれる会社を見つけられなかった自分は、その時内定をいただいた会社へ就職しました。当時大学へ来訪される日系企業は、手厚い福利厚生が魅力的だった分、独特なウェットさを感じ、就職後の自分にフィットするか、不安に思っていました。 

岡山県犬島「家 プロジェクト」F邸 人口50人ほどのこの島にはスーパーやコンビニはもちろん、ごみ収集などの行政サービスもありません。

初期配属で就いた経理の仕事は、正直地味でつまらないなと思っていました。特に仕事の希望がなかったため、とりあえず最初の場所で数年間は働こうと思い、主に決算作業に従事していました。経理の仕事をしているうちに、一部の特殊な取引については経営陣のみ知るようなものが多く、その取引自体が妥当であるかまで見極めるには、経理の仕事では不十分だと考えました。そこで、会計基準の中でも日本より厳しく、世界でも通用する米国会計と企業統治について学ぼうと思い立ちました。これをきっかけに、現在は会社の企業風土や課題を垣間見ることができるようになったと実感しています。

職場図書室より会計基準書

これから

現在は、企業の財務諸表や計算書類を作成する業務に携わっています。まだまだ道半ばであり、今後の専門分野が小さいながら変わるかもしれません。一方で、最初の経理の仕事が、いつしか自身のキャリアの出発点となっている気がします。

私は、AIU入学当初から、異なった視野を持つ人が集まり「自分で考え自分の答えを出す」校風が好きでした。当初は意図せず経理職に就いたものの、徐々に「会社を正しい知識で正しく観たい」という考えを持つようになりました。その点では、自身がリベラルアーツの大学にいたということが、良く言えば「どんな方向にも舵を切れる」状態にあったと思います。私自身、今までの仕事を通じて悩むことが多かったのですが、どんな環境でも、自分で選択した道を進んでいく力がAIU生にはあると思います。最初は全く興味のなかった仕事でも、後々自身の生活の支えになることもあり得ます。私は、今学んでいる知見と知識がいつでも生かされるように、選んだ道に悔いのないよう進みたいと思っています。

香川県直島 まだら模様の巨大なかぼちゃの彫刻(草間彌生作 1994年)  ー 梅雨と視界不良で蒸し暑い日でした。。。
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